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簿記2級ではどんな問題が出る?出題内容や対策・ポイントを徹底解説

勉強

簿記2級はしっかり対策を行わないと受かりません

商業簿記に加えて工業簿記も追加され、3級と比べるとかなり難しい試験になっています。

確実に合格するには、2級で出題される問題についてあらかじめ把握しておき、それぞれの問題への対策を練ることが重要です。

そこで、今回はこれから簿記2級を受けるひとに向けて、どのような問題が出されるのかを各問題への対策と一緒に紹介していきます。

この記事を読むことで、合格をより確実なものにすることができますよ

問題構成や出題形式も含めてわかりやすくまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんなひとに読んでほしい
  • 簿記2級の出題内容を知りたい
  • どんな対策をすべきかわからない
  • 簿記2級に絶対に受かりたい

簿記2級の概要や合格率など、基本的な情報を知りたい方は下記の記事をぜひ読んでみてください。

なるべく簿記の学習内容をしっかり理解して、試験に1発で合格したいと思いませんか?

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商業簿記と工業簿記

冒頭でも述べましたが、簿記2級では商業簿記と工業簿記のふたつのテーマを扱うことになります。

最初にそれぞれのテーマがどのようなものかを、おおまかに説明していきます。

・商業簿記
商業簿記は簿記3級でも学ぶことなので馴染み深く、2級でも取り掛かりやすいと思います。
改めて説明すると、商業簿記は購買活動などにおいて企業が行う日々の取引を記録し、利害関係者に企業の正確な経営状況を示すために、決算書を作成するのが目的です

・工業簿記
工業簿記は3級にはなく2級から扱う内容なので、初めは苦戦すると思いますが慣れれば得点源にすることができますよ。
ちなみに工業簿記は企業内での製品の製造過程における材料や賃金などを記録し、無駄なところをなくしていくのが目的です

商業簿記は1年ごとの経営状況を把握するのに対し、工業簿記では1か月ごとの製造費用を把握します。

簿記2級の出題内容

簿記2級では試験時間90分、100点中70点で合格
商業簿記60点分、工業簿記40点分

各問題の配点とおおまかな出題内容は以下の通りです。

配点問題内容
第1問20点各4点の仕訳問題が計5問
第2問20点連結会計や株主資本等変動計算書などの個別問題
第3問20点本支店会計や決算に関する問題
第4問28点(1)各4点の仕訳が計3問 
(2)原価計算に関する問題
第5問12点標準原価計算や直接原価計算、CVP分析


商業簿記ではかなり広範囲から出題され、工業簿記では一連の流れを理解できているかが問われます。

ややこしい計算が増えますがパターンに慣れればスムーズに解いていけるはずです。

それではそれぞれの問題について見ていきましょう。

対策が合格のカギだね!

第1問

第1問では各4点の基礎的な仕訳問題が5問出されます。問題の内容は特別難しいわけではないですが、範囲が広いので網羅的に学習する必要があります。

外貨建取引の仕訳などではひっかけのような問題があったりするので、注意深く文章を読むことが重要です。

~対策~
仕訳集などを用いて反復的に仕訳をこなし、適確かつ素早く解けるようにしておきましょう。端数利息などの細かい計算にも慣れておくと時間を短縮できます。

第2問

第2問では有価証券・固定資産・株主資本等変動計算書・連結会計などから応用的な問題が1問出題されます。

各論点について理解を深めることと、どの問題が出てきても立ち止まらないようにするために、それぞれの問題の解き方の手順をインプットしておくことが重要です。

なお、ネット試験では株主資本等変動計算書と連結会計がよく出題されるようです。

~対策~
さまざまな問題のパターンを把握して問題に慣れておきましょう。また、暗記ではなく内容を理解することを意識しながら学習することが大切です。

第3問

第3問では、財務諸表の作成や本支店合併財務諸表の作成などの決算に関する問題が1問出題されます。未処理事項や決算整理仕訳を着実に行っていくことが大切です。

すべての欄を埋められなくても部分点を多くもらえる問題なので、わかるところだけでも埋めていきましょう。

また、修正記入欄は採点対象にならないので入力する必要がなければ、入力しなくても大丈夫です。

~対策~
固定資産の減価償却や期末商品棚卸高など、決算整理仕訳でよく出てくるものに関しては反射的に手を動かして、素早く解けるようにしておきましょう。

第4問

第4問では(1)仕訳問題 (2)勘定記入や原価計算に関する問題 が出題されます。仕訳問題は3問出題されますが、第1問と同じく各4点と配点が高いので全問正解を目指しましょう。

(2)ではどの問題が出たとしても計算をたくさんすることになります。しかし、簿記2級では難しい計算を強いられることはないので、安心してください。

注意点としては、商業簿記と財務諸表に関する表示に違いがある点です。

たとえば商業簿記における「商品」が工業簿記では「製品」になっていたりします。

~対策~
仕訳問題に関しては工業簿記の特有の勘定科目を覚えて、商業簿記との区別をしっかりつけましょう。原価計算でも部門別や工程別などの区別、パーシャルプランとシングルプランの違いを自分でまとめておきましょう。

第5問

第5問では標準原価計算や直接原価計算、CVP分析の問題が1問出ます。

差異分析やCVP分析では様々な公式が出てくるのでややこしくなると思いますが、どの部分の効率化を図っているのかを理解し、問題を繰り返し解くことが大切です。

また、特に第5問は工業簿記の目的である製品の製造費用の削減・効率化という面を意識しながら解くと、工業簿記への理解が深まります。

~対策~
繰り返しになりますが、工業簿記の基本である「効率化」を意識して問題演習に取り組むことが一番の対策になります。

簿記2級に確実に受かるためのポイント

簿記2級は3級と比べるとかなり難易度が高く、問題数も多いにも関わらず時間は90分と長くありません。

何も戦略を立てずに試験に挑めば、時間が足りなくて問題を解ききれず合格から遠のいてしまいます。

確かに問題演習をこなして各問題への対策を練ることも重要ですが、これから紹介するポイントをおさえることで、2級合格を確実なものにすることができますよ。

紹介するポイントは以下の3つです

工業簿記に力を入れる
・解く順番を考える
・部分点を狙いに行く

それではひとつずつ見ていきます。

工業簿記に力を入れる

簿記2級の合格を確実にしたいなら、工業簿記に力を入れることをおすすめします。その理由は、工業簿記のほうが確実に点数をとれるからです。

商業簿記は3級から扱っているテーマなので2級ではより範囲が広く、高いレベルを要求される一方、工業簿記は2級から初めて取り扱うテーマということで、出題範囲はあまり広くなく難易度もそこまで高くありません

また、商業簿記の第2問や第3問では満点を狙うことが難しいですが、工業簿記の第4問と第5問は満点を狙いやすいのもその理由のひとつです。

わたしは模擬試験でも工業簿記で8割以上はキープしていましたが、それが合格に繋がったと言ってもいいでしょう。

解く順番を考える

時間配分と同じくらい重要なのが解く順番です。実際に模擬試験でいろんな順番で問題を解いてみましたが、順番が違うだけで取れた点数も変わりました。

そこでぼくのおすすめの順番は第1問→第4問→第5問→第3問→第2問になります。

上記でも述べた通り、工業簿記は満点を狙いやすいので優先的に解いていきます。ただ、最も満点を狙いたい仕訳を先に終わらせておきます。

商業簿記に関してですが、第3問のほうが第2問より点数を稼ぎやすいので第2問より第3問を先にしてあります。満点の狙いやすさもそうですが、部分点を比較的もぎ取れるという点も考慮しました。

部分点を狙いに行く

もちろん満点をとれるに越したことはありませんが、部分点をうまく狙うことで合格点に達する確率はぐんと上がります

工業簿記に関しては最初の問題が解けないと次に進めないという状況になりやすいですが、商業簿記では部分点を狙いやすいです。

第2問については、たとえば連結会計で「のれん」の計算などは簡単にできますよね。

第3問については当期純利益などを出せなくても、決算整理仕訳を行った部分を計算すればそこそこ点数がもらえます。

ぼく自身、第2問は必死に部分点をもぎ取る気持ちでいきましたが、無事点数を貰えました。

まとめ

いかがでしたか?今回は
・簿記2級で出題される問題
・それぞれの問題への対策
・合格を確実にするためのポイント


以上の3点を主に説明してきました。

これから勉強するひとも、いま勉強しているひともぜひ今回の記事を参考にして、簿記2級の取得に役立ててくださいね。

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